あらすじ
舞踏会のど真ん中で、僕は令嬢に求婚した。
いや、本当は違う。僕が奪われたのは、彼女の胸元で光るエメラルドだった。
伯爵庶子の少年ジャスパーは、社交界デビューの夜に最悪の失態を犯す。
しかも相手は、異母兄の婚約者。笑いものになって逃げ帰ったその夜から、彼は奇妙な夢を見るようになった。
夢の中の自分は、現代で宝石を扱う女性・瑠璃。
鉱山で石を探し、設計図に向かい、宝石に心を燃やす彼女の記憶が、ジャスパーの中に流れ込んでくる。
やがて彼の左手には、本来あるはずのない銀白の紋が現れた。
男は右手、女は胸元。
そう定められた世界で、その印はあまりにも異常だった。
秘密が露見すれば破滅。
それでもジャスパーは学園に入り、首席争いと婚姻政治の渦に踏み込んでいく。
夢でつながる瑠璃の感性を武器に。
宝石に心を奪われた少年が、異端の紋と運命の謎に挑む。
宝石×魔法×婚姻の長編ファンタジー。
小説家になろう・ノベマにも同時連載中