あらすじ
王国の王女リシアは、ある日突然、辺境の森の小さな町へ追放されることになった。
王都から遠く離れたその町は、人口も少ない何もない土地。
王女に付き従ったのは、忠誠心の塊の騎士ガルドと、冷静で頭脳派の執事ルーベルトの二人だけだった。
「ここが、私の国になる場所……」
そうして始まった三人の新しい生活。
しかし森の奥で見つけた古い遺跡の扉は、なぜかリシアが近づいた瞬間に開いた。
その地下には――ダンジョンがあった。
しかも不思議なことに、そのダンジョンはリシアの魔力や感情に反応しているようで……。
やがて町には冒険者や商人が集まり始め、何もなかった辺境の土地は少しずつ発展していく。
一方で、騎士と執事はどちらもリシアへの想いを胸に秘めていた。
守るために剣を取る騎士。
支えるために知恵を尽くす執事。
二人の想いの間で揺れるリシア。
そしてダンジョンの最深層で待つ、もう一人の“王女”。
ダンジョンの主は誰なのか。
リシアとダンジョンの不思議な繋がりとは何なのか。
これは、追放された王女が辺境の町をダンジョン都市へと成長させながら、
騎士と執事、そしてもう一人の自分と出会う――五年間の物語。