あらすじ
引っ越したばかりの部屋で、私は毎晩同じ夢を見る。
薄暗い廊下に立つ、見知らぬ男。
彼は必死に何かを訴えてくるのに、その言葉だけがどうしても聞き取れない。
やがて現実でも、覚えのない買い物、部屋の中から撮られた写真、少しずつずれていく記憶など、不気味な異変が起き始める。
男の正体を追ううちに、私はこの部屋で十三年前に起きた“ある失踪”へたどり着く。
あの男は誰なのか。
なぜ、私に何かを伝えようとしているのか。
そして、最後の夢で聞き取った一言が、世界の意味を反転させる。
夢と現実の境目が崩れていく、ホラー×ミステリー短編。