あらすじ
ある日、彼女の元に業界最大手「株式会社プラム」から、創立50周年記念コンペティションへの招待状が届く。
対戦相手は、数億の嗜好データを解析する最新鋭AI『コンポジシオン』
琴音を動かしたのは、好奇心ではなかった。
「プラム」の女帝、冴島恭子が見守る中で行われたコンペの結果は、AIの98点に対し、琴音の香水はわずか「45点」。理事たちが「雑味だらけの失敗作」と切り捨てたその45点の香りは、かつて若き日の師匠と恭子が、偕楽園の凍てつく寒さの中で誓い合った「真実の記憶」そのものだった。
完璧なAIを超えて、45点の香りが解き放つ、たった1%の「想い」の物語