あらすじ
死期を悟った謀将・毛利元就は、三人の息子(隆元、元春、隆景)を枕元に呼ぶ。 元就の目的は、立派な教訓を授けることではなく、
「ただの手品(マジック)を成功させてドヤ顔で死ぬこと」
だった。
元就の計画では、あらかじめ細工した「すぐ折れる三本の矢」を取り出し、見事に折ってみせて「お前らが束になってもワシには敵わん! ワシを超えてみよ!」と豪快に笑うはずだった。しかし、手違いで
「ガチの特注品(チタンコーティング済みの竹)」
を渡されてしまう。
謀将のプライドから引くに引けなくなった元就は、顔を真っ赤にして関節を鳴らしながら必死に矢を折ろうとするが、全く折れない。その異様な光景を見た三男・隆景が気を利かせ、「一本なら折れるが、三本束ねれば父上の全力でも折れない。兄弟で結束せよという教えですね!」と特大の勘違いと忖度を発揮する。
これに乗っかった元就は「そ、そういうことじゃ!」と誤魔化し、結果として毛利家の美しい教訓は「ただの手品の失敗」から爆誕することになるのだった。