あらすじ

「生きることで感じるすべてを、宇宙へと記録するーー」 文明が滅び、灰色の雪が降り積もる終末の地球。 巨大な図書館で目を覚ました少女・オメガは、自らを「人類の記憶を引き継ぐ、精巧なAI」であることを認識していた。 彼女の前に現れたのは、図書館の管理者AI・アルファ。 なぜか、記憶を失う前の「母親」と同じ声を持つ彼女と、オメガ達は奇妙な共同生活を始める。 二人の日課は、死に絶えた人類が残した哲学書を紐解き、「なぜ人は争うのか」「なぜ人は生きるのか」という、答えのない対話を繰り返すこと。 しかし、オメガの「論理」は次第に綻びを見せ始める。AIであるはずの彼女を襲う、胸を締め付けるような孤独、皮膚を伝う冷たい雪、そして、エラーでは片づけられない、止まらない涙。 これは自分をAIだと信じ続けた少女が、最後に「人間」として死ぬまでの記録。 ーーかつて人類が「生」と呼んだ、矛盾だらけの輝きすべて。滅びゆく世界から、銀河の彼方へと放たれる、最も孤独で美しい遺言。

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小説を読もう2026/03/13
  • 現在の作品問いを抱えて、塵になる