あらすじ
文明崩壊後の地球で、夢に逃げる奴隷の男が、自分を眠らせないバグと共にある少女の想いへ辿り着く物語。
【あらすじ】
文明が崩壊した未来。
人類の大半は脳だけの存在となり月の電脳世界へ移住し、地球に残されたのは労働力として管理される奴隷だけだった。
人工島の特区で生きる男トルス・トイもその一人だ。
借金と暴力に支配された生活の中で、彼は違法チップによる仮想現実だけを救いに生き延びていた。
しかしある日、彼の夢の中に奇妙な存在が現れる。
真っ白な翼を持つバグ。
シルクモスと名乗るその存在は、トルスが夢に逃げようとするたび現れて言う。
「眠るな、トルス」
何度逃げても、バグは彼を現実へ引き戻す。
なぜ自分を起こし続けるのか。
なぜ自分を見つけたのか。
終末世界の底で、奴隷の男と正体不明のバグは行動を共にすることになる。
やがてトルスは、のたうち回って生きる日々の中で、バグの正体に近づいていく。
これは、文明崩壊後の地球で、
夢に逃げて生きてきた男が本当の想いに向き合う物語。