あらすじ

東広島の老舗和菓子屋の娘・桐島葵、二十八歳。恋人に別れを告げられた夜、彼女は泣きながら餡を炊き、それを捨てられずに冷凍した。
翌朝、幼なじみのライバー・森下凛からLINEが届く。「横川で和菓子カフェをやろう」——。
なぜ和菓子なのか。なぜ横川なのか。二人は夜ごと横川の街で語り合い、夢に向かって走り始める。しかしその傍らには、凛のフィアンセが抱える秘密、父が封印してきた横川の記憶、そして葵自身が親友に言えずにいる「小さな嘘」が、静かに影を落としていた。
路地裏で出会った小学生・蓮との縁が、二人の背中をそっと押す。信頼と裏切り、善意と沈黙が交差する横川の夜を越えて、和菓子カフェ「咲餡」はやがて扉を開く。
甘さの奥には、影が要る——。祖父の言葉が、すべての答えだった。

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アルファポリス
アルファポリス2026/03/13
  • 現在の作品『横川夜咄(よこがわよばなし)』 ―和菓子と夢と、小さな嘘―