あらすじ

俺・倉持貴秀は、ある理由から各地に点在する曰く付きの祠を安全に破壊する仕事を生業にしている。今日も依頼されて向かったとある山奥に設置されていた【触れた者は戻ることがない】とされる祠を破壊した帰り、美しい青年に声を掛けられる。その青年が怪異であると見抜けた俺は無視を決め込むが、彼は強引に干渉してきて俺が呪いを受けていること、これから雨が降り出すことを理由に竹林の中にある屋敷に案内するのだった。  玄関先で意識を失った俺は彼から歓待を受ける。回復していく俺は、祠の呪いがただの噂話ではなく本物であることを知る。また、彼に俺自身が不死の呪いを受けていることを指摘され、俺が俺自身にかけられた不死の呪いを解くことを目的として祠を壊していることを説明。最終的な目的が不死者でなくなることならば呪いを調べたいと彼から提案。それに乗った俺は彼に身を委ねることにする。はじめに宣言していたとおり、彼は俺の呪いを解くことはできなかったが、手掛かりは掴めた。  もう一泊せざるを得なくなった俺は連絡を取らないまま行方不明になっていては大事だろうと宿泊先に連絡を取る。そこで初めて【倉持貴秀】が宿泊しておらず、バスの事故で死んだらしいと伝えられる。状況からすると、取り違えが発生した可能性が高いが、電話での情報とネットのニュースでは齟齬がある。奇妙に思いながらも、山を出られない俺は情報をまとめて明日に備えることにした。  怪異の彼と過ごすうちにこの状況を楽しんでいる自分に驚愕する。これまで出会ったのは自分を実験動物のように扱う者ばかりだったからだ。山を離れたいと告げる彼に、俺はその後はどうするのかと尋ねるが、困惑されてやんわりと断られてしまう。神に並ぶ者との約束は慎重にせねばならないことは念頭にあったので俺はその返事を受け止め、山を下りるまでは共闘することを確認し合う。  二日目の夜、俺たちは襲撃を受ける。相手はこの山の神らしい。逃げる最中に彼は、この山の神と生贄の風習についてを明かす。その生贄に俺が選ばれたらしいことを状況から察するのだった。逃げ惑う中で立ち寄った部屋には、これまでの生贄たちの痕跡があった。そこでこれまで数々の生贄たちの相手をしてきた人形を拾い、屋敷から脱出する。  俺たちは祠があった場所にやってくる。そこで人形を生贄の代わりに差し出すと、山の神はそれを大事に抱きしめて姿を消した。山の神の目が届かなくなったうちに俺たちは山を脱出。麓の民宿に戻った俺たちは、仕事の依頼主に生贄の件をちらつかせながら交渉して契約料以上のお金を得る。山を下りるまでの契約だからと去ろうとした彼に俺は自分がどれだけ彼を必要としているかを語り、彼から狐ヶ峯玲という名であることを明かされる。それは契約続行を示す印。契約が成立した俺たちは、次の現場に向かうのだった。 【あらすじ終わり】 ※美形の怪異が攻め、草臥れた青年が受けのBLです。 ※pixiv初出(冒頭のみ)、アルファポリス、ノベルアップ+に改稿前原稿で公開中

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カクヨム
カクヨム2026/03/12
  • 現在の作品祠を壊したら、美形の怪異に因縁つけられた話。