あらすじ
娼館で高級娼婦候補として育てられていた「ベア」は、実はさる子爵家の落とし子。ある日、跡継ぎを失った子爵家の使者がやって来て、ベアは最後の当主として引き取られる。
「ベアトリス」と名を変えた少女に命じられたのは、御家復興ではなく"穏便に子爵家を終わらせること"。
子爵家の断絶を阻止したい侯爵や王家の介入をいなしながら、少女は責務を果たせるのか? そして、父が自分を手ひどく拒絶したことの真意は何なのか?
ある日突然課された"家を終わらせる"という仕事に、何か意味はあるのか?
生きる意味と、責務を果たすことの意味。
穏やかな終わりを迎えるための戦いが、十五歳の少女の手によって始められる──。