あらすじ
高校二年の春。
窓際の席で、いつも空を見上げている彼と出会った。
放課後の帰り道。
駅までの十五分。
何気ない会話と、当たり前のように隣にいる時間。
気づけば、私は彼のことが好きになっていた。
でも――
「好き」という一番大切な言葉だけは、どうしても言えなかった。
そして三年の夏。
彼は突然、この街を離れることになる。
駅のホーム。
遠ざかっていく電車。
結局私は、最後まで想いを伝えることができなかった。
それから十年。
社会人になった私は、ある日ふと見つける。
高校時代のノートに残されていた、彼の言葉を。
『空はどこまでも続いてるだろ?
だから、どこにいても繋がってる』
そしてその数ヶ月後――
運命のように、私は彼と再会する。
十年越しの想い。
言えなかった言葉。
もう一度始まるかもしれない、二人の時間。
これは、
同じ空の下で生きてきた二人が、
もう一度出会うまでの物語。