あらすじ
惣山沙樹さんの自主企画「執筆旅館そうやま 第五回合宿」
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051595209166625
と
柿月籠野(カキヅキコモノ)さんの「気まぐれお題企画【夜しか眠れない】」
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051595209490211
と
早々にフリーランスさんの自主企画「誰のアタマが卒業式だ 〜オワリとハジマリ〜」
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051595278033304
に参加しています。
深夜の四畳半。
安いウイスキーをストレートで煽り、わざと乱した髪で原稿に向かう。
目指すは太宰治や坂口安吾のような、破滅と狂気を孕んだ純文学。アルコールの毒が脳髄を侵し、絶望の淵から傑作が生まれるはずだった。
――だが、彼の「肉体」がそれを許さなかった。
恐るべきスピードでアルコールを分解する強靭な肝臓。
血行が促進され、極上のパフォーマンスを発揮する脳。
そして、自律神経の完璧な働きによって訪れる「抗いがたい健康的な睡魔」
「私は……破滅、するん、だ……」
これは、不健康な退廃に憧れた男の精神が、己の「圧倒的な健康」という暴力の前に完全敗北するまでの、悲しくも清々しい一夜の記録である。