あらすじ

志島大学に通う白石陽菜は、地域連携プロジェクトに参加する。秋祭りの企画「名残切り」の準備で足を運んだ図書館で、帽子の学生──“トウヤ”と出会った。 春。善意で拡散した捜索投稿が、彼女のタイムラインを埋め尽くし始める。 同じ文面のはずなのに、名前も年齢も住所も、どこかが噛み合わない。 画質の荒い画像。支離滅裂なハッシュタグ。 見つからないはずの“誰か”の輪郭だけが、静かに濃くなっていく。 ある日、その輪郭の一部が──“トウヤ”と重なってしまった。 興味なし、ミュート、ブロック。逃げるほど、像は静かに“固定”されていく。 見つけたいのは誰か。 見つけられるのは誰か。 名残を切るのは──どちらなのか。

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カクヨム
カクヨム2026/03/12
  • 現在の作品名残切り