あらすじ

灰色の月「灰月」が大きく垂れ下がる、灰月都グリムベル。年に一度の灰月祭――その前日だけが、なぜか終わらない。書記見習いのリースは港の路地で殺され、次の瞬間、午前六時の第1鐘とともに同じ朝へ戻っていた。手首には百粒の腕輪。黒く染まる粒は、残りの“やり直し”の数を告げる。 都を動かすのは、時間を燃やす燃料「黒砂」、人の心を縛る「歌」、そして中央の終鐘楼に眠る“鐘心臓”。同じ日を覚え続けるのはリースだけではない。先読みし、噂と契約と群衆を操り、未来を固定しようとする白鐘師がいる。 記憶は武器で、同時に呪いだ。繰り返すほど、優しさが削れていく。リースは“次の日”を取り戻すため、三つの鍵と敵の目的へ近づきながら、やがて自分の名と記憶を差し出す選択へ追い込まれていく。

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小説を読もう2026/03/12
  • 現在の作品灰月都グリムベル・逆針戦争