あらすじ
走者はゲームを起動し、「ゆりちゃん」を操作しながら、イベント・フラグ・NPC、そして死亡条件を次々と処理していく。
「ここは会話を聞くと好感度が上がって後半ロスなので……スキップ!」
「このNPCは三日後に死ぬので今回収しておきます」
「はい、確定演出入りました!移動時間短縮です」
画面の中で誰かが泣いても。
誰かが壊れても。
それは攻略上の事象にすぎない。
走者の目的はただ一つ。
最短時間で、実績をすべて埋めること。
その中には、『聖なる聖女』もあれば、『邪悪の女王』もあり、
そして――原作キャラクターを全員死亡させた状態で達成される『私のための世界』という、明らかに正気を疑う実績も含まれている。
この矛盾だらけの全取得ルートは、走者の間ではこう呼ばれている。
――黒幕チャート。
ゆりちゃんは聖女として称えられ、同時に世界の裏側で破壊を進め、そのすべては「最適だから」という理由で選択される。
だが安心してほしい。
走者は悪意を持っていない。
ただRTAをしているだけだ。
攻略対象として世界(ゲーム)を見た結果、たまたまそうなっただけの記録である。
※この小説は作者の思い付きで書いたものなので不定期更新となります。
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