あらすじ
地球は使い古された。
資源は枯れ、環境は荒れ、人が住むには限界を迎えた。
そこで人類は宇宙に飛び出し、さまざまな星に散らばって暮らし始めた。
でも、新しい星がそのまま快適に住めるとは限らない。
大気が薄い。水がない。気温が高すぎる。——そこで、テラフォーミング業者の出番だ。星の環境を調整して、人が暮らせるようにする。好みの快適な星に仕上げる、いわば惑星のリフォーム屋。
ところが、この客がうるさい。
「山が足りない」「海の色が違う」「夕焼けの角度がおかしい」「空気に潮の匂いがしない」「虫がいない。虫を入れろ」「虫を入れたら多すぎる。減らせ」
これは、惑星リフォームの下請け会社「第三セクター惑星開発」の社長と、たった三人の社員が、銀河一うるさい顧客と、銀河一理不尽なクレームと戦う、宇宙で一番地味なSFです。