あらすじ
公爵令嬢リゼットは、婚約者を妹に奪われた末に「地味で役立たず」と切り捨てられ、辺境へ追いやられる。
けれど彼女には、薬草の力を引き出し、人に合わせた茶を調合できる特別な才があった。
寒さと疲労、医者不足に悩む辺境の町で、小さな薬草茶屋を開いたリゼット。すると騎士団長の不眠を和らげたことをきっかけに、彼女の店は領民たちの憩いの場となっていく。
静かに暮らしたいだけなのに、次々と舞い込む相談ごと。やがてその評判は王都にまで届き、かつて彼女を捨てた者たちが今さら手を伸ばしてくるが――。
「申し訳ありません。私の居場所は、もうここにありますので」
捨てられた公爵令嬢が、辺境で癒やしと幸せを手に入れる薬草茶屋スローライフ。