あらすじ

裁判所の書記官である男は、毎朝同じ橋を渡って出勤している。ある朝、橋の中央で川を見つめる一人の女と出会う。女は「人は川を跨ぐ時に変わる」と言い、十年前この橋で起きた少女の転落事故の話を持ち出す。そして、その少女を突き落としたのは男だと言う。記憶の奥に沈んでいた夕暮れの断片が次第に浮かび上がる。しかし女は少女の名前を一度も口にしていない。それでも男は最初から知っていた。橋の中央に立ち尽くした男は、自分がまだ「川を跨ぐ時」を先延ばしにしていることに気づく。

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カクヨム
カクヨム2026/03/12
  • 現在の作品橋の中央