あらすじ

部屋の片隅で埃をかぶっていた固定電話が、ある日突然鳴り出した。 見つけた時にはもう切れていた。それだけの話のはずだった。 折り返してきた叔母さんが言った。「お母さん、失踪したわよ」——たった一言が、俺の日常をひっくり返した。 母さんのアパートで見つけた古い鍵。導かれるように開いた三〇四号室。壁の向こうに広がっていた、薄紫の空の世界。そこに母さんがいた。追跡者がいた。そして、六年前に「出て行った」はずの父さんが、塔の地下に囚われていた。 俺とトイプー……もとい柴犬のチェリーは、今日、家族を取り戻しに行く。

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カクヨム
カクヨム2026/03/12
  • 現在の作品それは電話のベルからはじまった