あらすじ

ある日、砂噛高校の校門前に二人の老人が現れた。元うどん屋の仲野大臣と元管理職の逆場正司、どちらも65歳。翌日にはコサックダンスで登場し、三日目には漢字が読めないと号泣する飛来幹男(60)まで加わった。こうして「おじさん三銃士」と呼ばれる迷惑老人軍団の100日間が幕を開ける。 習字コンクールに顔面魚拓を出品(第2話)、黒板に愚痴を五・七・五で貼り出す(第3話)、人生転落演歌を熱唱(第4話)、文化祭のステージでラジオ体操(第5話)、お化け屋敷に本物として乱入(第6話)、放送室をジャックして自作ラジオ番組を開局(第7話)……。 毎回必ず現れるのが風紀委員長・屋代エマ。「あなたたちの青春は終わったの」と静かに言い放ちながら、扇子・シャベル・黒板消しを駆使して三銃士を撃退し続ける。 しかし100日が過ぎていくうち、エマの疲れた横顔を見たおじさんたちがこっそり缶コーヒーを置いていくようになり、幹男は「感謝」という字をヨレヨレの字で書いてエマに差し出す。エマはその紙を捨てずにポケットに入れた。 100日目、全国の迷惑おじさんが砂噛高校に大集結し「おじさん is Justice!」と叫ぶデモ行進を敢行。警官隊とエマの連合に完敗し、おじさん連合はついに解散する。 翌朝、いつもより静かな校門前でエマはほんの一瞬だけ足を止めた。三銃士の姿はなかった。ただ、ベンチの前に缶コーヒーが三本、そっと置かれていた——。 登場人物 ▶ 屋代エマ(やしろ・えま) 砂噛高校風紀委員長。小柄で赤髪。無表情のままおじさんたちを論破・制裁し続ける最強の守護神。怒ると怖い。マジで怖い。実は缶コーヒーをこっそりポケットに入れるタイプ。 ▶ 仲野大臣(なかの・おおおみ)65歳 元うどん屋店長。ブラジル産コーヒーをこよなく愛する。顔で魚拓を作り、校内放送をジャックし、俳句と称して愚痴を五・七・五にする。自称「社会の達人」。 ▶ 逆場正司(さかば・まさじ)65歳 元管理職。「部下に"お前のせいで会社が傾いた"と言われるまで」管理職だった。エマに取り入ろうとして逆に倍返しされるのが様式美。演歌を自作して歌いたがる。 ▶ 飛来幹男(ひらい・みきお)60歳 通称:ルンバ幹男 建設現場清掃歴40年。特技:なし。漢字の成り立ちに異常な執着を持ち、あらゆる場面で「〇〇という字は……」と語りだす。京都で迷子になり清水寺の柱に話しかけていた。

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カクヨム2026/03/12
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