あらすじ

「見下ろした東京の町は黄金の大麦畑に見えた」と色をなくした彼女は吐露した。 ジャーナリストとして活躍出来なかった「僕」はフリーライターとして日々を目的もなく過ごしていた。 一冊の本をきっかけに国民的女優と出会い、気持ちが触れ合い、すっかり意気投合した。彼女は小説を書くと宣言し、僕に初めの読者となって欲しいと頼んだ。 ところが彼女と連絡がつかなくなり、しばらくすると女優の姉と名乗る女性が現れ、女優が姿を消していると言う。 残されたのは書きかけの小説。 そこには戦争の追体験を行う若者が描かれていた。 小説を頼りに女優を探し、東京大空襲の歴史を知り、戦後に生まれ育った戦争を知らない世代である自分たちの存在意義を改めて知ることになる。 僕は「人は過ちを繰り返す」とつぶやき、物書きとして無力であったと改めて自認し、答えを求め続ける。 戦後80年を迎えて戦争体験の語り部が減少する中、彼らがたどり着いた答えとは?

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小説を読もう2026/03/12
  • 現在の作品彼女が命を演じるとき、僕は平和で満たされる