あらすじ
王立魔法騎士団の底辺部署「書類審査部」で働く伯爵令嬢エルナは、今日も傾いた部訓――『書類は剣よりも強し』――を見上げていた。
そんな部署に、ある日突然、魔王を倒した元勇者レオン・アッシュが左遷されてくる。
だが彼を待っていたのは栄光ではなく、様式違いだの押印位置三ミリだのと怒鳴り散らす、書類原理主義のパワハラ部長だった。
しかも調べてみれば、元勇者の称号剥奪にも、その部長が関わっている気配があって――?
理不尽に耐える元勇者。
その状況を見てしまった実務脳の伯爵令嬢。
そして横で全部茶化す同期の子爵令嬢。
書類の不備を正規の手続きで指摘しただけ。
ただそれだけで、パワハラ部長は自分の掲げた“書類こそ最強”という理屈で見事に自爆していく。
これは、書類しか信じない令嬢が、剣を失った元勇者と一緒に、書類で悪を討つお話。