あらすじ

空が、二つあった。青い空と、その上に薄紫の空が重なっている。二重の空に浮かぶ三つの月。この世界で最初に撮った一枚。残りフィルム、11枚。帰り方、不明。橋本千尋が最後に覚えているのは、新宿御苑の曇り空だった。二十八歳。風景写真家。肩書きだけは立派だが、この半年、シャッターを切っていない。雑誌の連載は「充電期間」という名目で休止。実際には、撮りたいものがなくなっていた。日本中を回った。アイスランドにも

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小説を読もう2026/04/01
  • 現在の作品異世界に落ちて一週間。帰りたいのに、この世界が美しすぎる