あらすじ
俺のクラスの委員長、ハクチョウ獣人のスミカは完璧な人だ。
成績トップ。仕事は正確。背筋はいつも真っ直ぐで、白い翼はきっちり畳まれている。
高嶺の花。俺なんかが隣にいていい人間じゃない。
それでも朝の教室で二人きりの時間が欲しくて、一月から毎日早起きしている。
委員長は生真面目でそっけない。だけど、なぜか俺にだけ距離が近い。
誰にも触れさせない翼が、俺の背中にぺたぺたと触れてくる。
L○NEの返信は5秒。ハートの絵文字は5個。
……勘違いするな。女の子のハートに意味はないんだ。
けれども、4月1日の朝、教室の鍵が閉まった。
机に押し倒されて、委員長の白い翼が世界を塞いだ。
「あなたのことが好きです。大好き。——愛してる」
エイプリルフール、だよな?
何を血迷ったか、そう返してしまった。
「は? ——今、なんて言いましたか」
どうやら俺は、答えを間違えたらしい。
生真面目で優しい委員長に、襲われる。