あらすじ
魔法という奇跡にあやかり始めてから、はや200年以上が経過したイギイ大陸。その中の一国であるアールゼル王国は他国より魔法の発展が頭抜けており、国民は魔法の恩恵を十二分に受けていた。
そんな国に暮らす〈魔印屋〉の娘、13歳のノーア・ジェンスは苦々しい思いで、兄イーンの客の応対をする。
魔法の源・貴石が宿り、夢いっぱいで来店する客の応対を。
いつ、どうして、誰に宿るのか分からない貴石。どれほど願ったところで宿らなければ魔法は使えない。魔法が使えなければ魔法関連職業に就くことは出来ない。就けなければ……調べられない。
ノーアの親友だったノエル・アンダが、その一家惨殺事件を、凶行に及んだ犯人を、ノーアの首を締め付ける呪いを。
ずっと願っているのに何も変わらない日常。
けれど魔法調査組織最高位〈王の貴石〉を名乗る男性・アーケードが来店した時、ノーアの時間が動き出す。
これは握ったキセキを離さなかった少女の物語