あらすじ
「お前の代わりなどいくらでもいる」
五年間尽くした婚約者にそう言い捨てられ、雨の中を彷徨っていた侯爵令嬢アネット。
行き倒れかけた彼女を拾ったのは、社交界で「氷の公爵」と恐れられるルシアンだった。
「行く宛がないなら、うちに来い」
無愛想で冷たいはずの公爵は、なぜかアネットを手放そうとしない。
荒れ果てた庭の管理を任されたアネットは、隠していた不思議な力——植物に命を与える「緑命の力」で、十年間枯れていた庭を蘇らせていく。
「お前の代わりはいない」
氷のように冷たい声で、けれどどこまでも温かく。
不器用な溺愛が、捨てられた令嬢の心を少しずつ溶かしていく——。
婚約破棄×溺愛×不器用ヒーロー。
捨てた男は後悔し、拾った公爵は二度と離さない。