あらすじ

令和8年、日本。八百万の神々は、もはや畏怖の対象ではない。  文科省が教科書から信仰を検閲し、農水省供物庁が標準規格の米を配給し、  経産省が「祟り」を電力へと変換する。  神さえも国家の歯車として管理される時代。  異能存在が発する固有波形「精神波」を解析し、その格付けを決定するのが、  内閣府直轄『神格鑑定士』の職務だ。  彼らが向き合うのは、神秘の奇跡ではない。  数値化された「RI(恨み汚染度)」、物理法則を歪める「G-Scale(定着強度)」、 そして現場の頭を悩ませる「官僚主義の壁」と「神格保険の査定」である。  新宿のシュライン(神格発電所)へ危険な「資源」を運ぶ九十九急送のドライバー。  神域境界で不法占拠個体と立ち退き交渉を行う警察庁「カミスジ」の面々。  幽体剥離(ECT)の労災申請に頭を抱える中堅鑑定士。  これは、神を資源として使い潰す高度情報化社会の裏側で、現実(リアル)を  維持するために泥を啜る、名もなき専門職(サラリーマン)たちの業務記録。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/03/31
  • 現在の作品【1話完結】カミサマと周辺の人々:神格鑑定局短編集