あらすじ

『お前、今、楽しい?』 仕事して帰ってきて、飯食ってボーッとして風呂に入って寝る。 そんな生活を送っている中、ネ友のオススメで『ミリアム』なる配信アプリを入れてみることに。 いわゆるVライバー専用の配信アプリというもので、様々な美男美女が三者三葉の配信をしていた。 ネ友の言われるがまま漁ってみたものの、特に継続して見たくなるような子は現れず、アンインストールしようかなんて思っていた時だった。 『あっはははっ! 何その顔文字、どっから出して……あはははは!!!』 入室ボタンを誤タップした矢先、とんでもない声量の女の子の爆笑が聞こえてきた。 なんだァ……とついつい配信に前のめりになっていき、気がつけばコメントをし、ライバーフォローまでしていた。 たった一瞬の出来事で俺はその子───『夏空 ヒナタ』に魅了されていった。 それからというもの、仕事や寝る前の合間合間に彼女の配信を見るのが楽しみになっていった。 そんなある日のこと。 『3月いっぱいをもって引退します』 突然、ヒナタがそんなことを言い出した。 俺含め、ファンリスナーは動揺を隠せなかった。 けれど、ヒナタは言葉を続ける。 『みんなとワチャワチャしてやる配信自体は楽しいけど、ギフトを貰ってイベント上位を狙うっていうのが苦しくて辛い』 彼女の性根の優しさと、心から配信という趣味を楽しんでたんだなと気づきこれ以上何も言えなくなった。 ……とはいえ、何もせずにヒナタの引退を見届けたくない。 楽しい気持ちで『推し』のライバー卒業を見送りたい。 俺たちファンリスナーに残された時間は、あと1ヶ月。 まずは───思っきし、笑わせてみようか?

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カクヨム
カクヨム2026/03/31
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