あらすじ
月曜日。
徹夜明けで眠気に耐えながら登校した高校生・神代瑞樹は、教室ごと異世界へ召喚される。
勇者、魔法使い、剣士――
次々と“当たり職業”を引き当てるクラスメイトたちの中で、瑞樹に与えられたのは地味な生産職――《細工師》。
戦えない。強くもない。
「役立たず」と蔑まれ、ついにはいじめを受けていたクラスメイトによって大迷宮の最奥へと突き落とされる。
だが。
「……素材、多いな」
死と隣り合わせの迷宮で、彼女の目に映ったのは“恐怖”ではなく、“資源”だった。
現代知識と異常な観察力、そして鍛冶の才。
火薬の代わりになる鉱石、魔力を通す金属、未知の素材の数々――
それらを組み合わせ、彼女は“武器”を作り上げる。
銃。爆薬。罠。装備。
戦うためではない。
ただ――静かに、自分の居場所を作るために。
「他人に期待するより、自分でやる方がいいでしょ」
最弱と呼ばれた少女は、世界を“素材”に変え、常識を破壊していく。
これは、無関心な少女が“無双”してしまう物語。
そして――
戦う気のない彼女が、いつしか世界を変えてしまうまでの記録である。