あらすじ

人類はすでに、“侵略されている最中”だった。 ただしそれは、滅ぼされるためではない。 宇宙に満ちるエネルギー《星脈(アストラ)》が地球に流れ込み、人間は宇宙人と戦えるほどに進化した。 それはまるで、侵略に耐えうる存在へと“育てられている”かのように。 ――そんな世界の片隅、山奥の古びた団地。 そこには、行き場をなくした人間と、侵略をやめた宇宙人たちが奇妙な共同生活を送っていた。 住人は、たった一人の男を中心に集まっている。 アサヒ。 年齢不詳、能天気でお人好し。 だがその正体は、かつて宇宙人に売られ、人体実験の末に生き残った“規格外”の存在だった。 彼は戦う。 誰かを守るためだけに。 そして、自分のことは平然と後回しにする。 「アンタさぁ、自分のこと大事にしてないでしょ?」 そう言い放つのは、最強種族の宇宙人ラギ。 退屈しのぎに地球へ来たはずの彼女は、アサヒの“歪な優しさ”に興味を持ち、団地に居座ることになる。 だが、地球はすでに“遊び場”ではなくなりつつあった。 侵略を競う宇宙人たち。 腐敗した地球防衛軍。 そして、アサヒの過去を知る者たち――。 それでも彼は手を伸ばす。 落ちそうな誰かのために。 自分が、落ちる側の人間だと信じたまま。 これは、 優しすぎる男が“自分も救われていい”と知るまでの物語。

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小説を読もう2026/03/31
  • 現在の作品宇宙人だらけの団地で、誰も落とさない戦争をしている ―落ちてもいいのは俺だけだと思っていた―