あらすじ
帰宅途中の夜道、突然の光に包まれた青年・アオイが目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界の宮廷だった。
言葉も通じず、隔離された離宮に閉じ込められた彼が出会ったのは、ソラリア帝国を統べる皇帝・レオニダス。
強大な竜の血を引き、その力に肉体を焼き尽くされそうになりながら孤独に耐える冷徹なアルファ。
だが、特別な魔法を持たないはずのアオイには、彼の荒れ狂う魔力を静かに鎮める「不思議な波長」が備わっていた。
「触れるな」
お互いを傷つけることを恐れ、遠ざけようとする不器用な皇帝。
だが、アオイは苦しむ彼を見捨てられず、自ら灼熱の炎の中へと飛び込んでいく。
言葉の壁を越え、魂の波長が重なり合った時、冷徹な皇帝の態度は一変。
誰よりも優しく、独占欲に満ちた重すぎる溺愛が始まって――。
孤独な竜と、彼を癒やすただ一人のオメガ。
二人が真の「運命の番」となるまでの、切なくも温かい異世界救済ボーイズラブ。
【登場人物紹介】
◆アオイ
現代日本からソラリア帝国へと突然召喚された人間の青年。
オメガ。
特別な魔法の力は持たないが、他者の荒れた気配や魔力を静かに鎮める不思議な波長をその身に宿している。
見知らぬ世界に落とされた不安を抱えながらも、他者の痛みを見過ごせない芯の強さと優しさを持つ。
◆レオニダス
ソラリア帝国を統べる皇帝であり、竜の血を濃く引く強大なアルファ。
その身に余るほど膨大な魔力と竜の闘争本能を常に抑え込んでおり、焼かれるような内なる苦痛を冷徹な仮面で隠している。
アオイが自身の「運命の番」であると本能で気づくが、己の力が彼を壊すことを恐れている。
◆シオン
レオニダスに忠誠を誓う側近の青年。
ベータ。
皇帝の抱える苦悩を誰よりも近くで見守り、心を痛めている。