あらすじ
王宮保育士リリアは、第三王子の教育係として三年間仕えてきた。
読み書きよりも思考を。
競争よりも協力を。
恐れられる王ではなく、信頼される人間を育てるために。
しかしある日、第一王子による「教育改革」により解任を告げられる。
理由は――非効率だから。
厳格な軍式教育が導入され、王城から笑顔が消えていく中、リリアのもとへ一通の招待状が届く。
差出人は、隣国第二王女ダリア。
「あなたの教育が必要です」
隣国で始まった新しい教育院。
失敗を許され、考えることを学ぶ子供たち。
そして再会する第三王子。
やがて貴族たちは気づく。
成績だけを求めた王国から、未来そのものが流出していることに――。
これは、解任された一人の教育係が、
教育で国の運命を変えてしまった物語。