あらすじ
王国滅亡の危機。五百年ぶりに召喚された伝説の聖女は――
「誰が聖女だコラ。アタシは七星ユリアだ」
ガムを噛み、ガンを飛ばす、ふた昔前のヤンキー女子高生だった。
魔王軍の放つ凶悪な『呪獣』と、触れるだけで命を削る『呪い』によって、絶望に包まれた異世界グランディア。
唯一呪いを祓える救世主として召喚されたユリアだが、彼女は魔法など一切使えない。
しかし、彼女には最強の武器があった。
それは、ヤンキーの魂(気合)を乗せた『ただの拳』である。
「アタシが直々に――『課外授業』してやんよ!!」
伊達メガネを投げ捨てて放たれる彼女の拳は、触れただけで浄化不能な呪いを粉砕し、美しい光へと変えてしまう。
あまりの理不尽な強さと圧倒的なカリスマ性に、国王も騎士団も平伏。先に召喚されて絶望していた現代のヘタレ勇者カズキ(17歳)は、彼女を「七星の姐さん」と呼び、完全なる舎弟と化す。
「姐さん、さっきのキメ台詞、僕が生まれる前のヤンキードラマですよね!?」
「あァ? アタシの魂のバイブルに文句あんのかコラ」
「ひぃっ! 一生ついていきます!」
これは、ふた昔前のヤンキー文化を愛する最凶の少女が、ジェネレーションギャップに戸惑う後輩勇者を引き連れて、ただ「弱者を虐める奴がムカつくから」という理由で魔王軍を物理でシメていく物語。
「舐めてんじゃねぇぞ、魔王。きっちり落とし前つけさせてやるからな」