あらすじ
【あらすじ】
人間不信の高校生・鷹司惟光はたった一つの醜聞によって居場所を失い、芸能界を引退した元天才子役・司ヒカルだった。惟光が失ったキャリアを取り戻す為に入学したのは、『卒業すればあらゆる望みが叶えられる』という私立裁定学園。そこで惟光はヒカルの熱狂的なファンであり、圧倒的な論理構築能力を持つ美少女・蛇上みやびと出会い彼女と協力関係を結ぶことに。
そんな入学初日のこと。歓迎パーティで毒物事件が発生し、何者かの策略により惟光は容疑者として拘束されてしまう。このままでは自分の望みが叶わないと焦る惟光だったが、この学園では生徒同士で正否を問う議論の場――【理非裁判】に勝利すれば、惟光は生き残れるという。みやびはこの絶望的な状況でも惟光を一切疑わず、共に徹底抗戦をすることに。持ち前の演技力を武器に戦った惟光は、遂にこの事件が被害者の自作自演であることを突き止めたのだ。
しかしその直後、同時刻に別の生徒が殺害され、今度はみやびが完璧な状況証拠と共に犯人に仕立て上げられてしまう。葛藤の末、惟光は自分を信じてくれたみやびを信じぬくことを決意する。惟光とみやびの二度目の【理非裁判】の末、一連の事件の真犯人がかつてヒカルに嫉妬し、絶望した同世代の元子役・鷲尾右京であることを突き止めたのだ。
惟光を傷付け、あまつさえ貶めようとした右京に対しみやびは静かに激怒する。容赦のない論理と畳みかける嵐のような言論で、右京の精神を殺そうと追い詰めていくみやび。しかし、世界から弾かれ、自分すら信じられない気持ちが理解出来る惟光は彼女の凶行を止めたのだ。……人は、一人じゃ生きていけない。惟光はヒカルの強い瞳を宿しながら、右京を説き伏せたのだ。
裁判が明けた朝焼けの中、惟光はみやびに告げた。「お前を信じてる俺を信じろよ」、と。ヒカル以外何の興味も持たない筈のみやびの心が、惟光の言葉によって解きほぐされていたのだ。