あらすじ
現代の日本とは違う、並行世界の日本。
20年前、突如として世界各地にダンジョンが出現した。
それと同時に“スキル”を持つ人間が現れ、現代では探索者と呼ばれる存在がダンジョンを攻略し、未知の素材や技術を持ち帰る時代となっていた。その様子は配信され、市民の娯楽として消費されている。
大学のダンジョン配信サークル《シーカーズ》に所属する皮肉屋の鑑定士、神谷は、モンスターのドロップを予測し、レアドロップ率をわずかに引き上げる鑑定スキルを持つ探索者。
しかし、戦闘能力を持たないことから「役立たず」と見限られ、ダンジョン中層でパーティからそのまま置き去りにされてしまう。
そんな神谷の前に現れたのは、凄腕の探索者・凛。身体能力と引き換えにドロップ率が半減するスキルを持つ彼女は、神谷のスキルに“可能性”を見出す。
その出会いをきっかけに、神谷のスキルは進化する。
レアなドロップほど出やすくなる新スキル―《逆転鑑定》。
最低評価だった鑑定士は、レアアイテムを量産する存在へと変貌する。そしてその力は、やがて元パーティ、そして配信を通じて世間をも巻き込んでいく。