あらすじ
女性魔術師が巨大ロボット【女神】に変身し、男性が搭乗する世界。女神たちは果てなき戦争で浪費される。
無限の魔力の代償として、女神を暴走させて搭乗者を傷つけてしまう落ちこぼれの若き王女キノの前に、死んだはずの元恋人・傭兵イズールが、キノを唯一乗りこなせる名パイロットとなって現れた。
敵国への単独潜入任務の報酬にキノを求めたイズールとともに、キノは死地へ旅立つ。
血まみれの戦場で、二人は幸せをつかめるのか。
※※※以下は賞応募用のあらすじ(800文字。ネタバレ含む)です。物語をお楽しみになりたい方は読まないでください※※※
処女懐胎で生まれた王女キノは、不義を疑われた母と塔に幽閉された。心を壊した母と、キノを無視する侍女。キノが言葉を知らない獣にならずに済んだのは、塔をよじ登ってきた二人の友、イズール・サンとフレドリクがいたからだ。二人から学びながら、キノは成長した。
敵国アズマの侵攻で二人から引き離されて以来、キノは孤独のまま過ごしたが、ある日突然許された。母が衰弱死したのだ。
士官学校へ放り込まれたキノは魔術で無類の強さを発揮する。キノは魔物肉が好物。魔物肉は常人が食べると魔力酔いで倒れるが、キノは平気。無限に補充できる魔力で成績トップのキノだったが、最上位魔術・女神召喚では落ちこぼれ。キノが変身する女神機が魔力過多で暴走し、搭乗者を傷つけてしまうためだ。ある日、父王が女神試合を開催した。優勝者には極秘の敵国潜入任務が与えられる。母を見殺しにした父に直接物申したいキノはこれを謁見の好機と捉え、試合に参加しようとするが、相棒となる搭乗者が見つからない。絶望するキノの前に、死んだはずの幼馴染イズールが現れた。彼の野太い声で暴走を抑えられたキノ機は優勝した。謁見の間で父を殺そうとしたキノだったが、和解した。
敵国に潜入したキノたちの前に現れたのは、フレドリクによく似た少女フレデリカ。レジスタンスの彼女とその仲間の助けを得て、キノたちは敵国心臓部を目指す。ついに心臓に到達したその時、イズールが裏切った。彼はアズマ皇子・日出所ノ命だったのだ。囚われるキノ。キノを救ったのは、女を装っていたフレドリクだった。彼は男性の肺活量と女性音域の攻撃力を持つカストラートだった。
無類の強さを誇るフレドリクの支援で最強女神の召喚に成功し、敵軍を圧倒するキノだが、イズールが召喚した敵国の原始女神の猛攻で瀕死に。今際の際で、キノは自身が原始女神の生まれ変わりであることに気づく。原始女神同士の激闘の末、キノはイズールに勝利した。