あらすじ
「お前は【暗中飛躍の狙撃手】になれ」
雪に閉ざされた村で、幼い少年は“英雄”に命を救われた――その瞬間、彼の人生は決まった。
国を侵略する大陸帝国に抗い、人々に希望を与える存在になること。それが、夜鳥羽静馬の夢だった。
時は流れ、戦火の続く軍事国家・天照国。18歳となった静馬は、自ら志願し軍の門を叩く。しかし、彼の現実はあまりにも残酷だった。人の生命エネルギーを弾丸とする戦闘技術【閃弾】――その評価試験で、静馬はたった一発しか撃てず、「無能」の烙印を押されてしまう。英雄どころか、“死地行き”の駒として消える運命すら見え始めていた。
だが、その絶望の中で現れたのは一人の少佐。彼は見抜いていた。静馬の放った一撃が、常識を超えた射程と威力を持っていたことを。
乱戦の中で弾幕を張る者たちとは違う、“たった一撃で戦局を覆す存在”。
誰も気づかぬ距離から敵を射抜く、戦場の異端。
無能と蔑まれた少年の才能は、戦争の常識を覆す切り札になりうる存在。これは、劣等と絶望の底から始まる、ただ一発にすべてを懸ける狙撃手の成り上がり――そして“英雄”へと至る物語。