あらすじ
「救うつもりはない。これは略奪だ」
生体に作用しない“無能”の錬成術しか持たない公子ゼノスは、
帝国から見捨てられ、毒霧と魔獣に支配された廃棄都市へ追放された。
だが、彼の持つ【無機物の分解・再構築】は、
崩壊した都市を作り替え、毒を浄化し、失われた文明すら掘り起こせる最強の力だった。
ゼノスは自分を嘲笑した帝国を見返すため、
この都市を“悪の要塞”に変えようとする。
ボロ家は破壊して最新住宅へ。
住民は逃がさぬために囲い込み。
搾取するために教育し、働かせ、軍まで整備。
しかしそのすべてが、住民たちには
「見捨てられた自分たちを救う慈悲」としか見えなかった。
結果――
廃棄都市は理想郷となり、
ゼノスは救世主として崇拝され、
彼を守るための軍事国家まで誕生してしまう。
これは、
傲慢で強欲で独占欲まみれの悪徳公子が、
本人だけ置いてけぼりのまま英雄視される、
勘違い×偽悪×領地経営ファンタジー。