あらすじ
「──離縁だ、フィオナ。リリアーナと結婚し直す。お前はもう用済みだ」
幼い頃から私の大切なものを何でも奪ってきた妹が、今度は夫を欲しがった。
「お姉様、ごめんなさぁい」と小首を傾げる妹と、私を見下す夫。
しかし私は穏やかに微笑み、「ええ、どうぞ」と頷いた。
なぜなら、彼が「優秀な伯爵」として社交界で通用していたのは、客人の顔一覧から夜会の台本まで、全て私が裏で用意していたからだ。私という糸が切れた、ただ顔が良いだけの操り人形がいったいどうなるのか。
どうぞお二人で、仲良く自滅への道を歩んでくださいませ。