あらすじ
平凡な図書委員だった俺は、異世界で「カイル」として転生した。
手元(脳内)にあるのは、世界のすべてが載っているという『全知の魔導書(ライブラ)』。
……と言っても、俺にとってはただの便利な「豆知識辞書」だ。
薪割りは「効率的な打撃点」を検索して一撃。
料理は「最高の火加減」を検索して完璧。
たまに強烈な「デジャヴ(時間逆行)」に襲われるけど、まあ、体調不良か何だろう。
そんなある日、庭先で「トカゲ」を追い払ったら、それが伝説の飛竜だったらしく。
なぜか滅亡寸前の王女様に泣きつかれ、天才騎士に勝手に弟子入りされ、気づけば俺の周囲はとんでもないことになっていた。
「え? 今の魔法、古代の禁呪なんですか? いや、ただの害虫駆除の知恵なんですけど……」
本人は平穏に読書したいだけ。
けれど『全知』と『やり直し』の力は、無自覚なまま運命の歯車を狂わせていく。
これは、勘違いとデジャヴの果てに、無自覚な青年が世界を救ってしまう伝説の記録。