あらすじ

海外で飛び級し、15歳で医大を卒業した天才外科医・守屋海斗、19歳。 阪都大学病院での手術中、AIロボットのエラーで患者が危機に陥った時、教授を差し置いて術野に立ち、鮮やかに命を救ってみせた。 だがその代償は――追放。 「君のような協調性のない人間は、うちの大学にはいらない」 権田原教授の嫉妬と保身により、海斗は瀬戸内海の離島・大豆島のボロボロのクリニックへと左遷される。最新のAIも電子カルテもない。あるのは錆びた聴診器と、紙カルテの山。 そして、太陽のように明るい看護師・朝生美波。 「先生は、先生のままで、ええんよ」 島の患者は、教科書通りの正しさだけでは動かない。 畑仕事が生きがいの80歳の老婆。嵐の海を越えなければ届かない薬。 だが海斗は気づく。この島には、教科書にはない"最強の知恵"が眠っていた。 漁師の網繕いの技から生まれた、誰も見たことのない「漁網縫合」。 石工の指先が見つけた、レントゲンにすら写らない骨折。 島の鉄工所で鍛え上げた、世界に一つだけの特注鉗子。 佃煮屋と作った「食べる点滴」――。 島の職人たちの匠の技と、天才の頭脳が融合した時、この島は「最強医療製作所」へと変貌する。 そして運命の日。 全世界に生中継された日本国総理大臣のライブオペで、最新AIが沈黙し、金属メスが使えない絶体絶命の事態が発生。かつて海斗を追放した権田原教授は、全世界が見ている中で屈辱の選択を迫られる。 「あいつなら――あの常識外れの男なら」 島から駆けつけた海斗が取り出したのは、石のメスと、樹脂の鉗子。 島の仲間たちと作り上げた"秘密兵器"だった。 「俺の神はAIじゃない。この手と、島の仲間たちの知恵です」 奇跡は、この手で起こすもの。――俺たちで。

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小説を読もう2026/03/31
  • 現在の作品19才の天才外科医、左遷先は『最強医療製作所』【ランキング入り、感謝です】