あらすじ

日本で暮らしていた、当時高校二年生。冬、だったはずだ。だって、あんなにも寒かったんだから。
最悪だった。退魔シェルターに避難していたはずだったのに、おそらく防衛隊の虚を突いたのだろう。ヤツは言葉を介していたから。人間と同程度か、それ以上の知能を持っていたはずだ。
死にはしなかった。すぐに助けが来てくれたから。でも遅かった。手負いの悪魔は近くの人間に取り憑き、傷を癒すんだ。それが僕だった。それだけの話。
それからの日々は地獄だった。絶え間ない痛み、いつ悪魔に用済みになって殺されるかわからない状態で、いつでも僕を殺せるように設置された兵器の銃口が僕に向いている。
現代の技術では悪魔憑きはどうしようもないのだ。人道的だどうのこうの言う人が多く、政府は人間を殺せない。だからこんな生き地獄を味わうことになった。僕は耐えきれなかった。殺してくれと、頭を下げて頼んだ。
僕の最後は、これまでになほど汚く、がたがたな字で自分の名前を書いたこと。
そして僕は再び目を覚ます。しかし、悪魔はまだ僕を苦しみから逃がしてはくれなかった。

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アルファポリス
アルファポリス2026/03/31
  • 現在の作品精霊喰らいの大罪人