あらすじ

学園で「沈黙の令嬢」と呼ばれているマリエッタ。 物静かで多くを語らない彼女は、今日も人目を避けるように温室で穏やかな時間を過ごしていた。 そんな彼女の周囲で、最近妙な噂が広がり始める。 夜の温室に、白い影が現れる——浮かぶ令嬢、花嫁姿の幽霊。 半ば眉唾として囁かれていたそれは、時間とともに変化し始めた。 「幽霊を見た生徒が、体調を崩したらしい」 曖昧だった話は現実味を帯び、やがて“呪い”と呼ばれ始める。 立ち入りを禁じられる可能性すら出てきたその場所は、マリエッタにとって落ち着いたひとときを過ごせる数少ない場所でもあった。 「……原因があるのなら、知っておきたいところです」 幼なじみのヘンリーとともに、噂の真偽を確かめていく。 一部の者にだけわかる匂い、不可解な体調不良、手入れの行き届いた一角の花壇——。 それらはすべて、説明がつく——はずだった。 沈黙の令嬢は、語らない。 ただ静かに、見えたことだけを口にする。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/31
  • 現在の作品沈黙の令嬢は黙っちゃいない~温室の幽霊編~