あらすじ
「顔を上げるな。この娘を見ることも許さん」
──ああ。ぼくは。世界を知らなすぎる
幼い頃、竜神に拾われ、捨てられた神殿で育てられた少女、シュデア。
過保護な竜神は神殿が世界の全てだと思わせたかったが、全てを隠しておくことはできなかった。
たまに姿を消す竜神。乗り込んでくる冒険者。幾重にも守られた結界の中、シュデアは目に飛び込んできた光景と多すぎる情報に強い好奇心を抱くが、竜神は何も言おうとしない。
シュデアは世界を知るために、竜神にブチ切れて神殿を飛び出したものの、洞窟から一歩出た先でシュデアを待っていたのは目を張るような現実だった。
どうにかこうにか辿り着いた国で、シュデアは一人の小汚い少年に魔法を使っているところを見られる。それはなんでもない魔法。
しかしその彼が言うには、シュデアの使った魔法の属性は、現代ではまず見られない“月属性”という希少なもので──
これは、世界を見たい女の子と世界を知りたい男の子の冒険譚。