あらすじ
立花 リカは知っていた。亡くなった母は、正真正銘本当の魔法使いだったということをーー。
母が最後の魔法で残したスミレの花を握りしめ、リカは
この街のどこかにあると噂される『決して花を枯らさない花屋』を探している。
「この花は、母さんなんだ……っ! これだけは、絶対に枯らしちゃいけない……!」
そんなリカの前に現れた見慣れない洋館。
「お客さん、かな?」
「だから言ったろ。そのうち客でもなんでも来るって」
そう言って、二人の青年がリカを出迎える。
こここそが『決して花を枯らさない花屋』――宝石花店アリーヴェデルチだった。
リカの母と同じく花を咲かせる魔法を使う蘇芳と、触れたものを宝石に変える魔法を使う千晶。
悲しい過去を抱えた二人は、今日もどこかの誰かに『枯れない想い』を届ける——。