あらすじ
世界中の人間から恐れられる魔王がいた。
そんな魔王はある日、人間の赤子を拾い、ミリアと名づけて育てる事を決め、ミリアの成長などを日記につけ始める。
ミリアは勇者特有の魔力を持っており、将来自分と相対し戦う事を知りながらも、魔王はミリアに深い愛情を注ぎ、勇者として、人間として育てていく。
ミリアが順調に成長し、この世界における成人年齢である十六歳になる頃、魔王とミリアは些細な事で喧嘩をしてしまい、ミリアは魔王を倒すための旅に出る。その中で魔王の刺客という乗り越えるべき敵が出来る。魔王の刺客に遅れを取るも、なんとか勇者の剣を手に入れ、魔王に挑むため、世界に三つある勇者の試練を回る。
初めて人を殺して葛藤したり、魔王に襲撃され敗走を余儀なくされたり、武闘会に出場するも、魔王の刺客には一歩及ばず、またしても敗北を味わう。そんな苦難を乗り越え、最終的に全ての勇者の試練を乗り越え、魔王城へ挑む。
そのミリアの様子を魔王の視点で描いた日記。父である魔王を倒し、それを読んでいたミリアは、最後のページに手紙がある事に気がつく。
その手紙の内容は、勇者と魔王の関係、人が大きな戦争を起こそうとすれば魔王が生まれ、戦争どころでは無くする。そうして魔族が優勢になると勇者が生まれ、魔王を討ち倒す。その繰り返しの関係。
そして、手紙の内容はもう一つ、魔王の気持ちだった。ミリアと普通の親子として出会いたかったという願いと、ミリアに長生きをしてほしいという祈り。
それを知ったミリアは、戦争の起こらない平和な世界を作るため、あらゆる手を尽くす。聖王国の妃になり、魔王の存在を抑止力として利用する事も厭わずに。そうしてミリアは百年の生涯に幕を閉じる。
それから時が流れ、平凡な家庭に一人の少女が生まれる。その少女の名は「ミリア」という。