あらすじ
アデルフィーネ侯爵家の嫡男であるウェインハルトは、”アウレリア皇国の奇跡”と称えられるほどの才能と美貌を兼ね備えた双子の弟ジークハルトに対して強い劣等感を抱き、長年にわたって彼を疎み続けていた。
そんなウェインハルトが唯一心を許していたのが、契約した悪魔ネロ。
周囲からは何度も忠告を受けていたが、彼は気にしていなかった。
しかし、18歳の誕生日の夜。
ネロはウェインハルトの「無自覚な願い」を叶えるために、彼の身体を乗っ取り、ジークハルトを殺してしまう。
全てを失ったウェインハルトは、弟を殺害した罪を背負い、それからの人生を贖罪に費やした。
そして死の間際、ようやく死者の国にいるジークハルトに謝ることができると思った瞬間――――
時間が巻き戻り、彼は16歳の過去へと回帰する。
夢にまで見た、二回目の人生。
目の前にはまだ生きている弟と、かつての親友の姿があった。
だが、あの悲劇が再び起こらない保証はどこにもない。
過去の過ちと向き合いながら、元愚兄は運命を書き換えることができるのか――――。