あらすじ
犬系獣人アイドルグループ『もふもふクインテット』。
柴犬、オオカミ、キツネ、ポメラニアン——華やかなメンバーの中で、たった一人だけ列のできないアイドルがいる。
ハイエナ獣人の、エイナ。
「なんでハイエナがアイドルやってんの」「笑い方キモい」
ネットに溢れる罵倒。閑散としたレーン。それでも全力で笑う彼女を、俺はずっと推してきた。
握手会に通い、アンチとレスバし、布教用のプレゼン資料まで作る厄介オタク。
——だが、厄介オタクは俺だけじゃなかった。
ある夜、ライブ帰りの夜道で気配を感じた。
逃げ帰った自宅のインターホンが鳴らされる。
ドアを開けると、泣き顔の推しが立っていた。
訳も分からないうちに部屋へ侵入され、ベッドの上で押し倒された俺。
「推し変しないで。何でもするから、私だけを見てて」
ハイエナの嗅覚は、一度覚えた匂いを絶対に見失わない。