あらすじ
「魔法が使えない、無能な男のオメガ」
オベール国の第三皇子ルナに与えられたのは、血の繋がった家族からの家畜以下の虐待だった。
尊厳に泥に塗られ、凍える夜に死を待つだけの日々。
「誰でもいいから、僕を地獄から救い出して」
国が敵軍に包囲された絶望の夜、ルナの前に現れたのは、返り血を浴びた最強の騎士皇子ゼファーだった。
彼は震えるルナを抱き寄せ、熱烈な求婚を囁く。
「やっと見つけた。ルナ、俺と結婚してください」
その金髪碧眼の面影は、かつての初恋の少女に似ていた。
不安と期待に揺れながらも、ルナは差し伸べられたその手を取る。
しかし、彼が向ける愛は、想像を絶するほどに重く、深く、そして――執着に満ちていた。
「やっと会えた……俺だけのオメガ。もう二度と、指一本触れさせない」
虐げられた過去を持つオメガ皇子と、彼のためなら世界をも敵に回すヤンデレ騎士。
孤独な二人が織りなす、執着と救済のシンデレラストーリー。
※流血表現あり。基本的には、ほのぼのファンタジーです。