あらすじ
【あらすじ】
暴君と恐れられた国王が謎の死を遂げたルヴァリス王国。そこで国葬を終えた直後から、王位継承者たちが“順番通り”に変死していく異常事態が発生する。
「え、これデスゲームじゃない?」
第九王女アネモネ・ブルームは、非力で争い嫌いな十五歳。特技は現実逃避のはずが、兄姉たちの変死を前に、生き残るための推理を始める。毒殺や転落など巧妙に偽装された死の数々に怯え、亡命を試みるも失敗。追い詰められた彼女の前に、第六王子が現れる。
「俺が王になる。それで終わらせる」
彼の言葉を信じたい一方で、疑念も消えない。やがて見えてくるのは、王位争いを裏で操る存在と歪んだ思惑。誰が味方で敵かすら信じ切れない中、アネモネは“誰が犯人か”だけでなく、“誰を信じるか”と言う選択を迫られていく。生き残るための推理劇が、今始まる。
【作品の魅力・紹介】
ネガティブ思考の主人公による軽快なツッコミと、王位継承を巡る連続変死ミステリーが同居した異色のファンタジー作品。コミカルな独白や会話でテンポよく進みつつ、ひとたび事件が起きれば、死の描写は重く、緊張感を生み出す。
また、個性的な兄妹たちや「キングメーカー」の暗躍、そして信頼と疑念が交錯する人間関係も見どころ。推理の先にあるのは真相か、それともさらなる絶望か。少女が“生きる”ために下す選択から目が離せない。